社会人が日商簿記1級を働きながら取得するには予備校の利用が近道

日商簿記1級は取得したいけど予備校は高いしな…

働きながらだとそもそも予備校に通う時間がないよ…

 

日商簿記1級を受験しようとしている方の中には、このような方も多いと思います。

かくゆう僕も入社時に経理に配属され、大学時にチャレンジした簿記1級にリベンジしたい欲が出てきたものの、新入社員特有の金欠(株口座にせっせとお金を入れていたため)により、独学でチャレンジしてあえなく撃沈しました。

※2級は大学生のころに独学で取得しています。現在は連結会計などが範囲に含まれ独学が少し難しくなってきました。

日商簿記2級大改定で難易度大幅upか。ヤバイのは税効果と連結くらい?というはなし。

僕はメーカーの工場経理に配属されたことをきっかけに簿記の勉強を始め、簿記1級、税理士試験の簿記論・財務諸表論に合格し、現在は税法の勉強真っ只中です。

会社では後輩たちに簿記を教える立場でもあり、2級までは独学で合格する人も多いのですが、1級となると独学でサクッと受かる人はかなり少数です。

独学と予備校のそれぞれにメリット・デメリットがありますが、難関資格である簿記1級を取得することを考えると予備校を利用することが結果的に「お得」になる場合が多いことをお伝えしたいと思います。

 

日商簿記1級の難易度・評価

日商簿記1級は会計士や税理士の登竜門と言われ、税理士試験の受験資格にもなっています。

極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。
合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。

(出典:商工会議所)

近年の合格率は下記の通りです。

出典:商工会議所

合格率はおよそ10%となっていて低い時は合格率が10%を大きく下回ることもあります。(第147回など)

僕が合格した第147回も合格率は5.9%となっていて、15人に1人以下しか受からない試験になっています。

 

加えて簿記1級の試験には会計士受験生や税理士受験生も腕試しに受けることが多く、そういった猛者の中で1/10に入ることはかなり難しいと言わざるを得ません。

いっぽう簿記1級は商工会議所が定義するようにのいわゆる「会計のプロ」として一目置かれる資格でもあります。

僕は普段からより高給でよりホワイトな職場を求め転職サイトを通じて企業の求人票を眺めるのが趣味と化していますが、<望ましい条件>として日商簿記1級保有が挙げられていることも少なくありません。

また定期的に面談する転職エージェントからも「日商簿記1級は光っている」と言われます。(働きながら勉強していることも評価されるポイントのようです)

社会人が日商簿記1級を取ることで得られるメリットを挙げていく

上場企業における経理求人の多くで、簿記2級が必須条件となっていることと比べても、簿記1級を保有していることは他の転職者と比べて1歩も2歩も先んじていると言えます。

1級取得には資格予備校の利用が圧倒的に有利

「1級にチャレンジしてみよう!」となった時に悩むのが冒頭でも挙げた通り資格学校に通うか、独学でチャレンジするかということだと思います。

実際に職場の後輩からも多い相談が「独学でも受かりますかね?」というものです。

2級までが割と独学で受かりやすいので、その印象から「1級も独学でいけるだろう」と考える人が多いようです。

また予備校を利用しようとすると費用もそれなりに嵩みます。(10万円~20万円)

しかしそれでも私は予備校の利用を勧めていて、その理由は以下の3点です。

<strong>予備校を使うことのメリット</strong>
  1. 良質なテキスト
  2. 講師が結構おもしろい
  3. 豊富な答案練習(模試)

 

①良質なテキスト

独学での1級合格が難しい理由に「コレと言ったテキストがない」ということが挙げられます。

簿記2級までは対策範囲も限られていることから光速マスターやすっきりわかるシリーズなど分かりやすいテキストや問題集があります。

1級にもネットスクールが出している「サクッと受かる」シリーズやTACが出している「合格トレーニング」などがありますが、ヘッジ会計や退職給付会計、連結会計など難解な範囲について、自分でテキストを読んだだけで理解するのは至難の業です。

 

ちなみに「スッキリわかる」シリーズは大枠は理解できるのですが、これで本試験を戦えるかと言うと微妙だと感じました。予備校の講座が始まる前に一読しておくのに適しているテキストだと思います。

またこれらのテキストは冊数が多く、先ほど挙げた合格トレーニングと、商業簿記・会計学で3冊、工業簿記・原価計算で3冊、それに加えて問題集が各々付いてくる、という感じです。

これらを文字だけで追っていくのは、はっきり言ってやる気が消えます。

僕も一度独学でチャレンジしようとしたのですが、テキストおよび問題集は1冊目だけ手を付けてそのあとブックオフに並ぶことになりました。。(テキスト・問題集で1万円以上かかるんですけどね・・・

一方予備校で配布されたテキストは合計4冊で、しかも試験範囲は同じはずなのに市販のモノより何故かわかりやすい。もちろん講師の解説も付いています。

10万円以上ブッ込んだことによるプラシーボ効果も多少はあると思われますが、講義がセットであることが前提であるためか割とコンパクトにまとめられていること、各範囲の並びも個人的にですが理解しやすい並びだった気がします。(出ずらい範囲は後ろの方、とか。

 

②講師が結構おもしろい

簿記ははっきり言って糞おもんないです。「面白いよ!」という同期も居るのですがきっと残業のしすぎで頭がイカれてるだけで全然面白くありません。

簿記に限らず、勉強が面白い理由なんて「解けるから。他人より上に行けるから。」以外の何物でもないと思っているのですが、それを簿記が面白いと錯覚しているのでしょうか。全然面白くありません。

そんな面白くない簿記ですが、予備校の先生はそのことをよーくわかっていて、節目節目で小話をしてくれます。

簿記1級ではないのですが税理士試験の財務諸表論の講義では毎回の講義で1回、会計も試験も全く関係ない先生の近況とか若かったころの話とかを入れてくれて、おそらくその話だけ切り取って聞くと大して面白くないんですが、糞面白くない講義と糞面白くない講義の合間に大して面白くない話を入れられると爆笑とまではいかなくともクスッとしてしまいます。プロです。

また「糞面白くないな~」と思う講義も身近な例に置き換えたり、僕の講座社会人がメインだったのでビジネスで出てきそうなケースを想定して置き換えたりしながら難しいヘッジ会計や圧縮記帳などをかみ砕いて教えてくれました。

この「かみ砕いて」というのが本当に重要で、試験で出てくる会計処理を実際の取引としてイメージできるかどうか、はかなり有利に働きます。

逆に実際の取引をイメージできなければ、ただの暗記になってしまっていることが多く、応用問題になると間違えてしまうことになります。

 

③豊富な答案練習(模試)

テキスト、講義の質に加えて1級合格のために個人的に最も重要だと考えているのが答案練習(模試)の量と質です。

僕が働きながら1級に合格できたのは、週に2~3回、直前期はほぼ毎日、予備校の模試を解き続けたことが勝因だと考えています。

資格予備校もこのことを勿論よくわかっていて、試験本番の約3カ月前頃から毎週2回~の本番を想定した模試を教室で行います。

その模試もよく出来ていて、序盤の模試は範囲が公表されていて(と言っても広いのですが)、その模試に向けて総復習が出来るようになっています。中盤から後半にかけては全範囲からランダムに出題されるのですが、すでにある程度復習が進んでいるのでカリキュラム通りに真面目に取り組んでいるだけで結構戦えたりします。

本番を想定した模試で実戦経験を積むことは簿記に限らず大学受験やTOEICなどでも同様です。試験と言うのは時間配分や問題形式に慣れておくことで軽く数十点変わります。

模試を受けることで苦手分野をつぶすだけでなく、問題形式や出題傾向を骨の髄まで沁み込ませることで、ようやく実力を出し切ることができます。

※模試の重要性について書いた記事はこちら。

資格試験に合格したかったら模試を受けまくろう!日商簿記1級、簿記論に働きながら合格したのは模試を泣きながら何度も受けたから。

ちなみに僕は基本的に大原っ子なのですが、模試の時は浮気もしていて大原に加えてTACやLECの模試にも参戦したり、ヤフオクやメルカリで数年分の各予備校の模試を購入し、出社する前に解いていたりしました。

特に税理士試験の簿記論を受験した際には3カ月の間に合計で50回以上の模試を解いていたようです。(こわ

 

もちろん独学で日商簿記1級に受かった人は数多くいますし、ブログなどを漁るとそのような経験談を書いている方もいます。

しかし簿記1級はかなりの難関試験であることは間違いなく、予備校にはその試験に受かるためのノウハウやテクニックが数多く蓄積されており、多少の費用を払うことで合格への近道を示してくれます。

費用が勿体ないというのは僕も乞食の端くれとして重々理解できるんですが、予備校を利用することで時間を節約することができます。

出来るだけ早く簿記1級に受かって1級を活かして転職したり、会社での業務に活かすことを目指しましょう。

 

Tchau!!

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