第151回日商簿記2級は超難問!?それでも合格するにはテクニックとルーティーンしかない。

2週間ほど前の2月24日(日)は日商簿記検定で、早いところだとすでに結果が出ている頃でしょうか。

今回は2月ですので2級と3級のみの試験です。受験された方、お疲れさまでした。

特に2級を受験された方。心中お察しいたします…。

まずはすでに見られた方もいらっしゃると思いますが、こちらをご覧頂きたい。

50分間最初から最後までキレっぱなしですw

ただこのLECの先生が怒っておられるのもごもっともで、今回の日商簿記2級は非常に難しかったと思います。

僕も日商簿記は1級と2級は趣味で毎回解いています。1級に関しては毎回合格点いくかいかないか、くらいなのですが2級に関しては毎回ほぼ満点を叩き出すことが出来ていました。(あくまで自宅での受験なのであしからず)

しかし今回に関しては、各予備校の配点の差はあれど、合格点はいったけど80~85点くらい…というとても微妙な結果となってしまいました。

僕は日商簿記1級と税理士試験の簿記論も合格しているのですが、それでも今回の試験は難しかったと感じています。「何が難しかったのか」「どうすれば合格点を取ることが出来たのか」「今後の試験対策について」ということで振り返ってみたいと思います。

第151回 日商簿記2級の何が難しかったのか

今回の試験の何が難しかったか。それは冒頭のYoutubeでLECの先生が仰っているように第3問の連結精算表の作成に尽きると思います。

1級でもあまり見ない2つの子会社の連結かつ連結精算表という厄介な問題かつ、連結第4年度という開始仕訳から少しテンパる問題でした。(しかも年度表記に誤表記があったりとか…)

この難問に呑まれて他の問題で点を取ることが出来なかった、という方も多いのではないかと思います。

かく言う私もパッと見、「お、連結か。2級の連結とかどうせちょろいやろ。これは満点貰ったな…」と先入観を持って問題に突入した所、ドツボにはまり、他の問題の見直し時間が取れなかった、という事態になりました。

ただ、第3問以外の第1・2問は満点ないし仕訳1問ミスで乗り切れそうですし、第4問も1~2問ミス、第5問は満点で乗り切れるレベルの簡単な問題であったことを考慮すると第3問でどれだけ守りに徹して簡単な問題だけ拾い、逃げることが出来たか、が合否の分かれ目だったかと思います。

どうすれば合格点を取ることが出来たか

日商簿記2級は第1問~第3問が商業簿記、第4問~第5問が工業簿記の試験で各20点、100点満点の70点が合格点となります。1級は傾斜配点、つまり簡単な問題(受験者の正答率が高い問題)には配点が多く、難しい問題には点数が少なく、ないし配点されず、結果として合格率が10%前後に安定すると言われています。つまり相対評価なのです。

一方2級は絶対評価と言われています。これは過去の合格率の推移をみても明らかで、回によって合格率にバラつきがあります。

あらかじめ配点を決めておき、70点を取ることが出来れば合格、それ未満なら不合格という、ある意味わかりやすい試験です。

ちなみに日商簿記検定を実施している商工会議所は、傾斜配点の有無については触れていませんが、2・3級の合格発表が試験後1カ月程度で、1級の合格発表が3カ月程度かかることを鑑みるとなんとなく察しがつきますよね。

そのため日商簿記2級では何が何でも70点を超えなければなりません。それは今回のように難しいと言われる試験でも同じです。では、どのようにすれば今回の試験で合格点を取ることが出来たのでしょうか。今回の試験、というか簿記検定にかかわらず、試験の鉄則は「解答順序を誤るな」ということだと考えています。

まず、冒頭で取り上げたLECの先生は「商工会議所は日商簿記2級で実務能力を見る、テクニックではなく。なのにこの問題はおかしい」と何度も強調されています。

僕もこの主張には全く異論ありません。実際、僕が簿記2級を会社に入社して初めて受験したときは、ほぼ丸暗記で乗り切ったのですが、ほとんど何も身についておらず、実務で役立つことはありませんでした。

そういった意味で、テクニックではなく内容理解を問う、と言っている商工会議所は非常に素晴らしい。ですが、これは資格試験で、合格か不合格かで人生が決まることもあります。勉強している間はいいのですが、こと試験においては、テクニックでもなんでも使って合格点を叩き出す必要があります。そのため試験問題のどこから手を付けるか、ということは非常に重要な項目であると僕は考えています。

では解答順序はどう決めるか。どのような試験問題でも僕は下記のような流れでいつも試験に臨んでいます。

試験を受けるときの流れ
  1. 5分程度かけて全体の問題を眺める(素読み)
  2. 問題・解答のポイントになりそうな個所に蛍光ペンでマーキング
  3. 確実に取れる問題を時間をかけて回答する
  4. 可能な限り練習問題通りの順序で試験を解答していく

税理士試験の簿記論は時間勝負ですが、それでも5~10分程度かけて確実に解かなければいけない問題、捨てる問題をランク分けし、読み飛ばしてはいけない解答のポイントとなる箇所には蛍光ペンでマーキングをしていました。練習問題を解くときから同様の作業を行っており、そのルーティーンを試験本番でも行うことで心を落ち着け、視野を広げる効果があると感じています。

また、試験開始直後であれば試験問題自体をフラットに観察できる余裕がまだあるため、冷静に問題の難易度をランク分けすることが出来ます。どのような試験にも超簡単な問題というものは隠れていて、それを確実に得点することで、次の問題への弾みをつけて、出来るだけ練習問題で行っていた解答順序で解答していく。僕は子供のころから非常に緊張しやすいタイプなので、ルーティーンを行うことで出来るだけ心が落ち着いた状態で試験を続けることに重きを置いています。

今回の試験を例にとると

今回の試験だと、僕は第1問⇒第2問⇒第4問⇒第5問⇒第3問の順で解いています。各予備校の解答解説を見ると4⇒5⇒1⇒2⇒3となっていることが多いですが、僕は今回に限らずだいたいこの順序で解くようにしています。なぜこの順番か簡単に説明します。

第1問は仕訳問題で、解答できるか否かは、知っているか知らないか、に左右されることが多く、計算量も少ないか無いに等しいため10分程度で終えることが出来ます。また試験開始後は舞い上がっている状態でうまく電卓が叩けない場合もあるため、仕訳問題を1つゆっくり正確に解くことで心を落ち着けるとともに、開始直後に4点(第1問は仕訳5問で20点なので1問4点)を積み上げることで他の問題への弾みをつけます。

次に手を付けるのは第2問ですが、例年の傾向として第2問は易問~標準問題で、かつ連続した問題であることが多いです。例えば今回ですと株主資本変動計算書で、順を追って仕訳を切っていき、それらを適切に転記することで完答となります。そのため、勢いに乗れば満点近くがサクッと取れてしまう、逆に言うとここで稼がないと後がキツイ、という状況になります。第1問の仕訳で勢いがついている状態、かつ試験序盤でまだまだ集中力がある状態で、標準程度の問題を解き切り、勝負の工業簿記に繋げるため、この順番としています。

工業簿記が得意だからまずは工業簿記から、P/L・B/Sが得意だから第3問から、という方もいらっしゃると思いますので、解答順序はコレが正解、というものはなく、練習問題の中で自分の得意な順序を探してください。

ただ今回のように第3問が超難問(部分点は確実に取れるので、超難問というほどでもないですが…)の場合は「得意だから絶対解かなければ!死!」となってしまうこともあります。これも練習問題の中で「第3問が超難問だった場合の対処」をあらかじめ考えておく、今回の場合だと「のれん・のれん償却・債権債務消去・固定資産未実現消去」などサクサク取ってあとは逃げる、という展開が取れたかと思います。

今後の試験対策について。試験を受ける以上、テクニックは重要。

先にも記載しましたが、資格試験は合格しなければ意味がありません。経理として転職したい、社内評価を上げたい、検定試験を受ける理由は人それぞれですが、多くの方がそれなりの思いを持って試験に臨んでいて、受験会場に来ている人は全員合格したいと思っています。

理解は間違いなく最重要で、すべて丸暗記では(特に実務を意識した検定試験などは)結局、仕事で役に立たないということになりますので、理解は要らない、ということではありません。ただ、簿記2級も最近では10%程度の合格率で、日商簿記1級や税理士試験は安定して10%程度の合格率です。(もうちょっと甘くしてほしい…)

そんな中、他人より抜きんでて合格を勝ち取るには、理解は大前提にして、ある程度テクニックやメンタル面も重要だと考えています。本当に地頭がよく、パワーで押しきれる人はいいのですが、僕のような凡人は練習問題を大量にこなし、問題の傾向をつかみ、解答順序やマーキングまである程度ルーティーン化しておくことで10%にギリギリ滑り込む、ということを目指します。

会社の同僚や友人に簿記検定の対策を教えている中でも試験の2カ月前からはこのルーティーンを作ることを意識して問題を解くように指導しています。今回ダメだった方は次回に向けて自分なりのルーティーンを作ることを意識してみてはいかがでしょうか。

Tchau!!

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